ご挨拶

 平成30年3月16日(金)~17日(土)の2日間にわたって早稲田大学東伏見キャンパスを会場として第10回日本不安症学会学術大会を開催することとなりました。

 本大会のメインテーマは、非常に多様な病像を示しながらも、共通した薬物療法や認知行動療法等が奏功し、その一方でやはり診断特異的なアプローチによって、さらなる治療成績の向上を目指すことのできる不安症の本質に迫るという目的から、「不安症を読み解く-診断特異性・横断性の両面から」と設定させていただきました。

 そして、医師、心理士、看護師、保健師、精神保健福祉士等の医療関係者や学校保健関係者に加え、脳科学者や基礎心理学者などの参加も広く求め、基礎から臨床、また身体・心理・社会的な諸側面に及ぶ様々なテーマの検討を深めていただきたいと考えております。それによって、本大会が、不安症に対するより効率的で包括的な治療法の開発が進み、様々な領域に普及していく一助となることを期待しております。

 本学会会員の皆様のみならず、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。


早稲田大学人間科学学術院教授・副学術院長
早稲田大学人間総合研究センター所長
熊野 宏昭